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株式会社 けんかま

地の魚や旬の地のもの、自然素材にこだわって、昔ながらの手づくり、手焼きの味わいを食卓へと届けて40余年。県内全域、そして全国へと土佐の蒲鉾を販売するようになっても、「おいしい魚のいる漁師町、須崎の蒲鉾屋」というスタンスを守り続けてきた株式会社けんかま。本社・工場には数え切れないほどの、マンガが描かれたかまぼこ板が展示されており、同社の主催する「かまぼこ板マンガ大賞」の人気を改めて実感させられる。

今年も力作ぞろい!「かまぼこ板マンガ大賞」

 「かまぼこ板マンガ大賞」の会社としてもよく知られる株式会社けんかま。それほどこのコンテストの認知度は高く、全国から応募が寄せられるほどだ。6回目となる今年も、全国から趣向を凝らしたユニークな作品が多数寄せられた。
 今回は、初めて「土佐」をテーマにした作品を募集。「自然や歴史、文化など、自由に発想をふくらませた作品が多く、みなさん、高知のことをよく調べて作品にされていました。4枚のかまぼこ板を使って、木目を生かした作品や巧妙なレイアウトを施された作品など、感心するものばかりでした」(代表取締役社長・市川賢三氏)。
 「かまぼこ板マンガ大賞」は現在の本社工場の完成を記念し、開かれた工場づくりの一環として平成12年に始められたもの。同社では、これらの作品も含めたこれまでの入賞作品を本社工場で展示しており、かまぼこ工場の見学とともに人気を呼んでいる。
 「今ではギャラリーだけでなく、工場見学のコースにも過去の作品を展示して楽しい空間となっております。ぜひお気軽にお立ち寄りいただき、楽しいかまぼこ板マンガの世界と、目の前の工場で次々にかまぼこが生産されていく様子を見学していただきたいですね」(市川社長)。
 また、昨年から大賞の作品を商品のパッケージに印刷し、県内外で販売している。今回の作品も新商品のパッケージになる。

おいしいかまぼこを、須崎から全国へ

 同社の歴史は、須崎市内の個人のかまぼこ業者20店が企業合同で須崎蒲鉾株式会社を設立したことに始まる。個人個人で製造販売するよりも「これからはスーパーで売る時代だ」ということで、組織化したのが昭和36年。
 昭和42年には、高知県蒲鉾株式会社に社名を変更。愛称として「けんかま」と呼ばれていたことから、平成9年、株式会社けんかまとした。
 この社名変更に先駆けて、同社では新たな高級ブランドを開発。それが、現在同社の代名詞とも言うべき「土佐魚菜市場」だ。
 当時スーパーでは定番となっていた「県蒲」のかまぼこは、味には定評はあっても贈答品の対象になることはなかった。そこで、同社では素材や製法にこだわり抜いた高級ブランド「土佐魚菜市場」を開発。
 高知市内へのアンテナショップの出店をはじめとする、プロモーション活動を積極的に行い、こだわりのかまぼこ「土佐魚菜市場」のブランドを定着させることに成功した。現在では高知大丸や高知龍馬空港、東京・三越デパートでも販売されている。
 「土佐魚菜市場」のブランドイメージの確立は、同社のブランドイメージを向上させるだけでなく、スーパーなどの店頭におけるけんかま製品の差別化にも貢献している。

県外へも積極的に展開

 同社は現在、県外への流通も積極的に展開。「県内だけの販売では、やはり限界があります。現在、遠くは長野県でも販売しています。高知というイメージは、総じて水産加工品にはよい印象を与えるようで、高知のかまぼこはおいしいと言っていただいています」(市川社長)。また、一目で高知のものだとわかる商品づくりや、「かまぼこ板マンガ大賞」の金賞作品をパッケージに印刷するなど、高知らしさのアピールも忘れていない。こうした地元へのこだわりも、同社の持ち味だ。

 

 平成12年にいち早くHACCP対応工場を完成させ、県内第一号の食品安全管理認証も受けるなど、安心・安全への取り組みは、地域の食品メーカーとして間違いなくトップレベルの同社。その工場は、見学者を自由に受け入れ、楽しめる工夫もなされている。さらに、併設されたレストランや直売店など、メーカーでありながら地域や消費者との接点を大切にする姿勢は、今も「須崎の蒲鉾屋」である原点を忘れていない証だ。

株式会社 けんかま

創立:昭和36年9月 
所在地:高知県須崎市下分乙805番地1 
TEL:0889・42・2510  FAX:0889・42・2568

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