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共同研究で海洋深層水の有効性を実証、 深層水産業の新しいムーブメントに

株式会社 浅川自然食品工業

 今年2月、高知大学医学部と浅川自然食品工業らの共同研究で、成分に抗動脈硬化作用があることが明らかになった室戸海洋深層水。研究に使われた同社製造の「身改水(前・スーパーマリンゴールド)」の売れ行きはもちろん、県内海洋深層水業界全体の活性化にも期待が集まる。同社の浅川良住社長に、今後の展開を聞いた。

動脈硬化の予防に、効果を発揮する有機質
 今回の研究は、室戸海洋深層水に含まれる無機質と有機質の分別に成功したことから、天然有機質に「抗動脈硬化作用」があることが判明したというもの。共同研究は高知大学医学部と浅川自然食品工業、東京大学海洋研究所の3者によって、行われていた。
「室戸の海洋深層水産業はもとより全国の深層水業界にとっても、大きな影響を与えると思います。まだ高知県内のみの発表ですが、すでに業界では大きな話題になっています」と浅川氏は話す。
 研究は、ウサギによる動物実験で行われた。動脈硬化を誘発する高コレステロール食を与えたウサギに対し、水道水、一般のミネラルウォーター、同社の飲料水「スーパーマリンゴールド(現・身改水)」を投与。スーパーマリンゴールドだけが、動脈硬化が抑制された。さらに、スーパーマリンゴールドから抽出した有機質のみと有機質を取り除いたものの投与を行い、前者が動脈硬化抑制に作用したことから、有機質が効果を持っていることが確認された。スーパーマリンゴールドは、同社の深層水ミネラルウォーター「マリンゴールド」の約4倍のミネラルと微量元素、深海の天然有機質を含んだミネラルウォーターとして開発されたもの。今回の研究発表で「身改水」とネーミングを改め、リニューアル発売した。
消費者へのアピールには科学的な裏づけが必要
 「必ず結果が出ると信じていました」と、浅川氏は海洋深層水の持つ力に全幅の信頼を寄せる。
 もともと保湿効果や免疫機能の向上など、健康効果が指摘されてきた海洋深層水。その上になぜ、科学的な根拠を求めたのか。
 「現象面だけで効果が評判になっても、長続きしない。科学的な裏づけがないと、一時的なブームはあっても継続的な購買には結びつかない」。2004年にはにがりブームで売上げを伸ばした海洋深層水だが、現在は横ばい状態。たとえばスーパーマリンゴールドを量販店のミネラルウォーターの棚に他の商品と共に並べられると、価格の高さだけが強調される。「それだけの価値がある。値引きはしない」というだけに、「その裏づけになる、科学的な根拠を見つけたかった」と研究にかけた思いを話す。
全国に向けた研究発表で一気に加速度を
 今回、解明した有効性は動脈硬化の進行を抑制するというもの。動脈硬化は代表的な生活習慣病であり、心臓病や脳血管障害などいろいろな病気を引き起こす要因となる病気。動脈硬化予備軍が国内で2000万人ともいわれるだけに、今後、消費者の関心が集まるだろう。予防医療への活用も期待されている。
 「薬のようなものへの応用は考えていません。というのも、毎日飲む水でその効用を得ることができるのならば、薬にする必要はありませんから」。熱を加えても有機質の有効性は変わらないため、茶やコーヒー、炊飯などに用いて摂取することもできる。日常生活の中で自然に摂取できる飲料水というカタチにこそ、メリットがあるという。
 「県内発表しただけで、身改水の売り上げは20〜30倍伸びました。全国に向けて情報発信すれば、その効果は計り知れない」と浅川社長。
 すでに、身改水の1日最大2万ケース(2リットル容器6本)の量産体制も整い、全国に向けた正式発表のタイミングを計る同社。「室戸海洋深層水関連の製造企業、約170社にとっても大きな波及効果を及ぼすはず。一人勝ちする気はない。深層水産業全体の活性化につながれば」と話す。
 今回の研究で解明したのは、有機質成分のほんの一部の効果。今後も浅川食品工業は、高知大学のみならず海洋深層水の共同研究に参画し、続けていく意向だ。無限といわれる深層水という資源の有用性を追求する同社の取り組みが、室戸海洋深層水産業全体のビジネスチャンスを拡大する。

株式会社 浅川自然食品工業

室戸市室戸岬町1525-33 TEL:0887-23-1414

 

設立・昭和63年4月 資本金・1000万円

●販売部門 マリンゴールド株式会社 TEL:0887-23-3377

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