
Vol.12 派遣受入れに当たっての注意点
12回目となる今回は、高知労働局 職業安定部 職業安定課を訪ね、高知県における「派遣労働者からの派遣就業に際しての問合せ・相談の傾向と対策」について伺いました。
まず、寄せられる問合せ・相談の大半は「最初に提示された仕事の条件と違う」ということです。
「最初は事務業務としか聞いていなかったのに、接客業務を指示された」「残業が無いと聞いていたのに、実際は残業が多い」などです。派遣労働者は、このような不満を派遣元・派遣先に伝えると契約が終わってしまうのではないかと心配し、何も言わないケースもあるようです。また、こうした小さな行き違いが積み重なり不満が大きくなっていくケースや、事前に派遣スタッフに求めるスキルを伝え忘れていた為に、期待していた成果を派遣スタッフが発揮できないというケースもあります。このような事態を避けるためにも、できるだけ派遣依頼をする際には、依頼する業務の詳しい内容、残業時間の有無、職場環境(利用できる食堂・診療所・休憩室などの福利厚生施設の有無、禁煙か喫煙可かなど)、契約更新の予定、その他伝えられる情報は全て派遣会社の営業担当者に事前に伝えることが最善の策と考えられます。
次に多いのは、「派遣終了」に際しての相談です。
例えば、ある派遣社員の派遣を、契約期間満了で終了しようとする際、特に、何回も契約更新を繰り返して長期間派遣が行われていた場合は、できるだけ早く派遣スタッフに「終了日」と「終了の理由」を説明するよう配慮しないと、派遣スタッフが終了に納得せず、円満な終了手続きがとれなくなることがあります。
このため、派遣を終了しようとする場合は、派遣先と派遣元が協力して、できるだけ早く(派遣期間が1年を超えている場合や3回以上契約を更新した場合は、30日以上前に)派遣元を通じて派遣スタッフに派遣終了を伝えられるようにします。また、派遣スタッフから派遣の終了理由について説明を求められることがありますので、事前に派遣先と派遣元の間で十分に確認をして、派遣元から派遣スタッフに誠意をもって説明するようにします。派遣の終了に際しては、派遣スタッフのその後の雇用安定についても配慮して、円滑な手続きをとることが求められます。
また、派遣活用企業の人事担当者が派遣システムや派遣に関係する労働法令について精通していても、実際に派遣スタッフを指揮命令する現場の社員が知識不足である為に、問題が発生することもあるようです。
パソナでは、派遣活用企業の現場の指揮命令者の方々向けに派遣法の正しい理解についてご説明するなど、派遣法・コンプライアンスについての出張説明会を実施しております。また、派遣社員がなかなか定着せずに困っている企業様のお悩みに対してもコンサルティングなどを行っておりますので、是非お気軽にご連絡ください。
