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学校法人龍馬学園 理事長 佐竹新市さん(44歳)
一生懸命な若者たちを応援したい

2006年に20周年を迎えた学校法人龍馬学園。前理事長の佐竹茂市氏が昭和61年に開校し、現在は息子である新市氏が理事長を務める。高知情報ビジネス専門学校、国際デザインビューティカレッジ、龍馬看護ふくし専門学校の3校があり、約1100名の学生が学んでいる。教育者として、そして経営者として、魅力ある学校づくりと人材育成に力を注ぐ佐竹理事長。その心中は、地域と地域の若者たちを思う心にあふれている。
龍馬学園に入社されるまでは、東京にいらっしゃったとか。
当時25歳でした。東京で百貨店に勤務していましたが、龍馬学園を開校するに当たって、前理事長(父)から「帰ってこないか」と。あまり帰る気はなかったのですが、結局帰ることになりまして、そこで、まず高松の専門学校に入学。情報処理の資格を取得した上で、入社となりました。
学生時代から教育産業に興味があったというわけではなかった?
家庭教師の経験があるというくらいでしょうか(笑)。もともと父は銀行員でしたし、親の背中を見て仕事を継いでいくという感覚は持っていませんでしたね。 私は動物が好きだったもので、大学は獣医学部に進学して、研究室では食肉関係の研究をしました。その研究が続けられるということもあって百貨店の研究所に入社したんです。今の仕事との関わりは、ないといえばないですね。
前理事長から、龍馬学園創立の話を聞いた時の印象は?
当時の高知にはコンピュータに関するビジネス系の専門学校がなく、まだまだ大型汎用機の時代ではありましたが、そのプログラミングという意味でも、これからの時代に求められる学校なのではないかと感じましたね。
また、大学にはない職業教育の場というのは欧米では重視されていても、日本では遅れていました。特に地方ではそれが著しかった。そういう意味でも、将来性を感じました。
専門学校の学科は、大学に比べて時代をよく映し出していると思いますが。
時代のトレンドが変わっていく中で、社会の求める人材や技術、資格はどんどん変わっていきます。大学ではなかなか小回りが利かないところもある。多少改革は進んでいるとはいえ、そう簡単に新しい学科は作れませんから。
我々は、職業教育という切り口でやっている以上、社会の実状に合わせた素早い対応が求められます。大学に比べると研究や教養という面では範囲は狭いかもしれませんが、一つの分野に特化しています。特に、資格取得などは専門学校が確実に近道になっています。
また、ここは教員も実際の社会で働いていた人間が多い。教育畑を歩いてこられた方の多い大学よりも産業界に近いところで育成できていると考えています。
就職への近道にもなっている?
社会もそういう人を求めているのではないでしょうか。技術を持った人。企業も、「やる気だけはあります」といった人材を重宝がっていた頃もあったと思いますが、今はもう少し、何か一つの仕事が突き詰めてできる高い能力を持った人材を求めています。「何でもできます」よりは、「これだけは負けません」という人材ですね。企業に入ってからの研修が経費的に難しくなっているということも背景にはあると思いますが、より専門的な知識や能力が必要とされるようになってきています。例えば情報系の高い国家資格を持った学生など、名指しで求められる場合もあります。
ですから我々も、これまでやってきたものを見直すことも含めて、新しい学科展開を絶えず考えなければなりません。
学生の職業意識はいかがですか?
専門学校生は目的意識がはっきりしています。学校を卒業した後のために、学校と学科を志望してくるわけですから。将来のことについてもよく考えているし、職業意識も高いと思います。勉強も良くしていますよ。
高知県は若者の人材流出という課題を抱えているように思うが。
現在1100人くらいの学生がいますが、毎年その半分くらいが卒業して、その内85%くらいが県内に就職しています。これまでは、都心の大学や専門学校に進学して、向こうで就職するということが多かったと思いますが、我々はそういう中で、優秀な人材を高知に残す努力を続けてきたつもりです。優秀な人材を残すことは、地域の活性化につながっていくはず。
地元で、資格がきちんと取れて、就職もできる。こういう学校に行かせたいという親御さんも増えてきているようです。
青年会議所の理事長を務められ、地域の活性化にも力を注いでこられましたね。
自分が住んでいる町ですからね、元気であってほしい。
私は、20年前まで高知県に住んだことのない人間。両親にとっては故郷ですが。25歳で高知に来て、この土地の風土や食べ物が本当に好きになった。自然環境も人間も抜群だと思います。
ただ、どうしてもいろんな経済指標を見ると全国でも下の方でしょ。もったいないですよね。明治維新の原動力になった人々を輩出した土地で、人間も熱い。その割に高知の方は、地元に劣等感を持っているようにも感じます。もっと自信を持って、胸を張っていいんじゃないでしょうか。
私たちが、若い人たちががんばれる土壌を作っていかなければなりません。優秀な人材を育てて、地域をもっともっと元気にしていきたいですね。
四国アイランドリーグも、そういう考えで応援されているわけですね。
選手のシーズンオフの雇用やスポンサーとしての支援をしています。彼らを応援することで、もっともっと地域を盛り上げていきたい。
そのためにも、まずは球場に足を運んでもらいたい。行って、選手を知れば、きっと応援したくなるはず。選手たちは本当に一生懸命やっています。ぜひ、たくさんの方に応援していただきたいですね。
学生たちへ一言
夢が小さいように思う。自分の未来に対して、誇大でもいいから、夢を大きく持ってもらいたい。そして、行動してもらいたい。その積み重ねで、夢は必ず叶うのだと思います。
企業へのメッセージを
企業も元気でいてほしいですね。地場の産業が元気でないと、この県は元気にならない。もっともっと新しい産業も起こしていくチャンスはあると思います。我々も含めて、産・官・学・民みんなで考え、議論するばかりでなく行動していかなければならないと思います。
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