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第4回高知エコ産業大賞発表

第4回高知エコ産業大賞発表

2005年春号掲載
 高知エコデザイン協議会では、環境に配慮した製品やサービスを表彰することにより、製品等の普及を図る目的で、高知エコ産業大賞を毎年募集し、審査・表彰を行っている。各賞を受賞した製品やサービスは、高知県グリーン購入実施計画の重点品目にも追加される。創設されたのは平成13年。
 4回目となる今年は、10点の製品・サービスの応募があり、大賞・優秀賞・技術賞・特別賞が選出された。「エコプロダクツ高知2005」では、その表彰式が行われ、財団法人高知県産業振興センター・プロジェクトマネージャーで、高知エコデザイン協議会・副会長の鈴木朝夫氏が審査の総評を述べた。
 大賞を受賞した「サイレントパイラーECO82」について鈴木氏は、「30年前に開発した技術をさらに磨き上げ、改良を重ねてきたことで、環境に優しい機械として今まさに完成したのだと思う。その長年の努力とシェアの大きさが大賞という評価につながった」とした。この他、各賞の受賞理由についても触れ、各社の技術力や取り組みの質の高さが高い評価につながったことを述べ、最後に、「選外の6点についても受賞には至らなかったが、素晴らしいものが多くあった。これからも、更なる工夫や商品としての完成度を高めていっていただきたい」と締めくくった。


【大賞】
株式会社 技研製作所環境対応圧入引抜機「サイレントパイラーECO82」
 地盤に押し込まれた杭の引抜抵抗力を利用して、油圧によって次の杭を静荷重によって押し込んでいく杭圧入引抜機サイレントパイラー。その発明から30年を経て、環境配慮技術、最新IT、システム技術の融合という全く新しいコンセプトによって新開発されたのが、環境対応型杭圧入引抜機「サイレントパイラー ECO82」だ。
 「ECO82」は、設計段階から循環使用型となるようエコデザイン(材料採取、生産、使用、廃棄、リサイクルという製品のライフサイクルすべてのステージで環境負荷を低減させる考え方)を採用し、特殊材料の使用や主要部材への負荷低減を実現。長寿命化が図られており、省資源化、環境負荷低減だけでなく、高機能を長期間維持し提供していくことでユーザーの投資コストも軽減。財団法人日本環境協会によるエコマーク商品としても認定されている。
 動力源には排出ガス量、燃費において世界最高レベルのディーゼルエンジンが採用されており、アイドリング切り替え機構を装備して燃費向上をはかるとともに、国土交通省排出ガス規制第2次基準もクリアしている。
 また、土壌や水中に万一流出しても自然分解(自然界のバクテリアが分解)する植物系の生分解性作動油「パイラーエコオイル」と生分解性グリース「パイラーエコグリース」を採用。環境汚染の原因を解消した。
 「サイレントパイラーECO82」は、卓越した環境配慮機能と高機能性、軽量化、低価格化によって、さらなる普及拡大が期待されている商品だ。


株式会社 技研製作所
高知本社:高知市布師田3948番地1
TEL 088‐846‐2933
FAX 088‐846‐2939
http://www.giken.com


【優秀賞】
「油っくりん」用フィルター
 優秀賞を受賞したのは、三昭紙業が開発した天ぷら油ろ過器「油っくりん」用フィルター。「油っくりん」は、家庭で揚げ物に使用された食用油の細かい不純物をろ過し、かつ油を脱色・脱臭することにより、繰り返し利用を可能にする製品。ダスキンが全国販売している。
 これまでの天ぷら油フィルターは、不織布の上下ふたの間に詰め込まれた活性炭によってろ過する構造で、接着にはポリエステル繊維が使用されており、この繊維の脱落による油への混入の可能性があった。
 そこで同社では、活性炭を含むパルプ繊維をろ過材にし、紙製造技術の「抄き合わせ」と呼ばれる手法で不織布の上下ふたを接着。機能性と天然素材使用による安全性を高めながら低価格化を実現した。このフィルターの開発によって、ダスキンの「油っくりん」は、他社のものよりも低価格で機能性の高い製品として優位性を得た。
 地場産業で培われた和紙の抄造技術と紙加工技術とを組み合わせによって製造された、環境負荷の小さい省資源リサイクル商品だ。三昭紙業株式会社天ぷら油ろ過器


三昭紙業株式会社
土佐市北地2424‐7
TEL088‐854‐0521
FAX088‐852‐2170
http://www.inforyoma.or.jp/sansho/


【技術賞】
モックウール(吸水することにより膨張する、スギ樹皮を圧縮成型した培地)
 技術賞を受賞したのは森昭木材の「モックウール」。これはスギ樹皮を圧縮成型した、キュウリやナス類などの養液栽培で使用する培地。産業廃棄物となって処分されるしかなかったスギ樹皮を有効利用し、使用後の再利用やリサイクルに問題を抱えるロックウールに替わる培地として開発された環境調和型素材だ。同社と県工業技術センター、農業技術センターが共同で開発し、製法については特許出願中。
 モックウールの特長は、持ち運びが容易で、吸水させると自然にほぐれて使用できること。また、バクテリアによる分解性が小さく、施肥過多による濃度障害も起こしにくく、長期にわたって安定した栽培が期待される。
 成型時には、殺菌効果が得られるとされる70度を超える温度(約100度以上)で内部まで加熱するため、殺菌剤は使用していない。また、接着剤を使用せず、熱と圧力のみで成型しており、使用後に特別な処理を必要としない。
 モックウールは、収穫量はロックウール培地と同等でありながら、作業コストを低減し、安全性が高く環境に優しい有機培地として期待されている。


森昭木材株式会社
土佐郡土佐町境5
TEL0887‐82‐1818
FAX0887‐82‐1162


【特別賞】
養液栽培のナスの生産から、遊休農地利用の浮島(水生植物)の水質浄化、パピルス手漉き和紙、パピルス竹行灯の製造まで
 特別賞を受賞したのは、四万十うきしまくらぶの「養液栽培のナスの生産から、遊休農地利用の浮島(水生植物)の水質浄化、パピルス手漉き和紙、パピルス竹行灯の製造まで」の取り組み。
 ナスの養液栽培では、成長のために必要な養分をハウス内に流し、ナスを育てる。しかし、植物の老廃物や養分が残った「余剰液」が生じてしまうことから、四万十うきしまくらぶでは、この廃液をハウス北側にある遊休農地に設置した5段の廃液浄化池にため、池に浮かべた浮島で栽培されている植物によって水質を浄化。水質の浄化は、浮島の植物が廃液中から窒素やリンを吸収すること、根のまわりの微生物などが水中の汚れを分解することによってなされている。
 廃液は落差のある池を順番に流れ落ち、最終池に入る頃には、メダカでも住める水質になるという。四万十うきしまくらぶでは、養分を吸収して成長した植物は刈り取って堆肥として利用するほか、パピルスでは手漉き和紙を作り、その和紙を使った竹行灯も作っている。四万十うきしまくらぶ


四万十うきしまくらぶ
高岡郡窪川町若井川469‐1
TEL & FAX 0880‐22‐2550

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