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女性チームの発想が、商品開発に大きく貢献

三昭紙業株式会社 企画開発チーム

(左から、鈴木佐知代さん、岩本千津さん、原澤明子さん、金澤ゆかりさん)

 

 1967年、ティッシュペーパーの加工メーカーとして創業した三昭紙業。その後、土佐和紙の抄(すき)合わせの技を不織布に取り入れ、天然繊維の高い保水力と長繊維の強度をあわせ持つ高機能不織布を開発。キッチン用品や化粧品など、様々な分野で高い評価を得ている。こうした評価を支えているのが、同社の女性従業員たち。ユーザーとして、モニターとして、全従業員が積極的にものづくりに関わっている。その中心にあるのが、企画開発を担当する女性チームだ。

 まるで「一豊の妻のような存在」と取締役の鈴木佐知代さんは言う。開発力と提案力、情報提供によって、営業の一線で活躍する男性社員を支える企画開発チーム。そして、一消費者として、モニターとしてよりよい商品づくりのために日々協力する女性従業員たち。今やその存在抜きに、同社の質の高い商品力は生まれない。

 

 力を発揮し始めたのは10年ほど前。
  同社の主力商品は、ウェットティッシュ、化粧品、キッチンペーパーなど。ユーザーの多くが女性であるにもかかわらず、製造・販売に関わる人間の多くは男性だった。顧客の要望やユーザーの意見を商品づくりに反映するため、女性の意見を求める機会が多くなっていた。
  「頼られれば、頼られるほど力を発揮した」女性従業員たち。
  やがて企画開発にも積極的に関わるようになり、会社にとっても、頼れる存在へと変わっていった。

 

 現在、企画開発の現場では、女性を中心としたメンバーがプランニングや試作を繰り返している。移り変わりの激しいトレンドや顧客の要望を的確に読みとるだけでなく、積極的に提案していくようにもなった。
  サンプルや営業ツールづくりにも、女性ならではの視点と気づきが盛り込まれており、営業社員にとっては顧客対応の大きな支えとなっている。
  社内外へのモニタリングにおいても、事務所全体で協力しあうなど「女性の持っているきめ細かさがうまくかみ合っている」(鈴木さん)。
  鈴木さん自らも開発の現場で若い社員と意見を交わす。男性社員と女性社員の風通しの良い環境が生まれている理由の一つには、鈴木さんの存在もある。

 

 企画チームが中心となって、新たな自社商品も次々と誕生している。2005年に発売した、保湿性の高い美容液を染み込ませた使い捨てタイプのミトン型ハンドケア化粧品「ハンド スキンケア ミトン」は、近年出荷を伸ばしている使い捨ての顔用パックにヒントを得た業界初の商品。手の潤いを気遣う女性ならではのアイデアだ。
  また、同様のスキンケア商品としてこのほど、デコルテシートパック化粧品を開発。デコルテラインと呼ばれる首から胸元までの潤いをケアするこの商品は、胸元を強調するファッションの流行をとらえながら、加齢の影響を受けやすい首まわりを何とかしたいという、女性心理を反映させた新商品だ。
  女性であることと、自社の不織布の特性を知り尽くしたユーザーであることが、こうしたアイデア商品の開発につながっている。

 

 保水性、吸水性、柔らかさ、肌触り。石油系の原料や接着剤を使わない安全で安心な製法。「SANSHOの不織布」だからこそ、世の中に出せる商品であるし、何より信頼できる。その信頼性を知っているからこそ、アイデアも生まれ、説得力も違ってくる。一度使えば手放せなくなる質の高さであることは、ヘビーユーザーである社員が一番良く知っている。
  同社の商品づくりを支えているのは、まぎれもなく女性たちの力だが、それは同社の技術力を背景にしていることは言うまでもない。

 

 少ロット多品種に対応し、厚さや形状など、激しく変化する市場と顧客の様々なニーズに対応してきた同社。それが、顧客の信頼につながり、躍進へとつながっている。不織布工場は、現在も24時間フル操業で生産を続けている。

三昭紙業株式会社

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