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良いものはどんどん取り入れる!
地域密着型スーパーをとことん追求

株式会社サンシャイン佐川

食品スーパーとして、県内外から高い注目を集めているサンシャインチェーン。母体であるチェーン本部(川崎博道代表取締役社長)を中心に、加盟12社からなるボランタリーチェーンだ。その中で、11店舗を運営する最大規模の加盟企業が、今回紹介するサンシャイン佐川である。高知のスーパー市場は、県内外の店舗が入り乱れる戦国時代。そんななか、サンシャイン佐川は昨年3月、サンシャイン枝川店を「ラヴィーナ」としてリニューアルオープン。これからの戦略を聞いた。

楽しめる店、がコンセプト
 リニューアルオープンから10カ月あまりが経ったサンシャインラヴィーナ。他のサンシャイングループ企業が運営する、「カルディア」「ヴィアン」「ベルティス」「リオ」をはじめとする”高質スーパー“と同様の販売スタイルをとっている。
 サンシャインベルティスといえば、イオンモール高知に隣接する高知スーパー跡に開店し、好調の業績に視察や見学が引きも切らない話題の店舗。ラヴィーナも、商圏が重なる複合大型スーパーのサニー・アクシスいの店が近くにあることもあり、その動きが注目される。
 「まずまずの業績と言っていいと思います」と、牧野広太郎サンシャイン佐川代表取締役社長はオープン後を振り返る。高質スーパーとしての品質にこだわり、「ライブ販売」と銘打つ試食販売が店内のあちこちに配され、来店客は飽きることなく、買い物をしながら店内のあちこちを周遊することになる。オープン当初、試食があまりにも多く買い物客の食欲が満たされるために、出口付近の売り場の売り上げが伸び悩む、という冗談のような話もあったほどだ。
 店づくりのコンセプトは、楽しさ。単に買い物をする場所としてだけでなく、客が来て楽しめる、来店することが目的になるようなスーパーマーケットを目指す。それは、同店の各所に設けられたポップといわれる店内広告にも表れている。例えばペット用品売り場の商品には、従業員が飼うペットが気に入っているという商品を勧めるポップを表示。来客は親しみを持って、お勧め商品の説明に興味を示す。
 このような演出には、従業員の意見が多く採用されている。「店を楽しくするには、消費者としての従業員の視点が欠かせない。ポップにしろ、試食販売などにしろ、従業員を巻き込んで、『やりなさい』というのではなく、『自由』にやってもらう。だからこそ、お客様の立場に立ったラヴィーナ流のおもてなしができる」。同店には、袋詰めまでレジ係が行うレジが2台、設置されている。これも従業員のアイデア。高齢者や子ども連れの客などに好評だ。効率を考えればスーパーとしてはありえないサービスも、もてなしなのだという。来客の反応次第で、あるいはこのサービスはいつの日にかなくなるかもしれない。しかし、より良いあり方を求めて、躊躇なく取り組み、変わっていく店のあり様が新鮮に映る。
利益還元で地域に恩返し
 サンシャイン佐川がサンシャインチェーンと提携している「ボランタリーチェーン」という関係は、フランチャイズと異なり、自主性の高い店舗運営が可能となっている。サンシャイン佐川でも独自の店づくりに取り組んでいるが、その際たるものが、いわゆる「1パーセントクラブ」という社会貢献活動だ。
 これは売り上げの1%相当を、地元で活動するスポーツ少年団体などに寄付して支援し、地域に還元しようというもの。経団連をはじめとし、大手企業などで取り入れられている社会貢献のシステムだが、ラヴィーナも県内でいち早く取り入れた。面白いのは、その仕組み。店舗の一角に、地域の団体を紹介するコーナーを設け、団体ごとにボックスを設けている。購入客は自分で寄付する団体を選び、レシートをボックスに入れる。その金額の1%が団体に寄付されるようになっている。消費者は間接的ではあるが寄付行為に参加でき、関心が高まる。
 「地域で頑張る人たちの応援をしたい。枝川で31年間、お世話になっていることへの恩返し。従業員が誇りを持てるような職場になることも効果のひとつだ」と社長は話す。初回は3カ月間の期間限定の実施で、35万円を寄贈した。現在は同社の池田店、佐川店、宇和島店でも行われ、ラヴィーナでも今後も定期的に行う予定だ。
 先の袋詰めを行うレジ台もそうだが、この1%クラブも実は県外他社ではすでに実施されている。サンシャイン佐川では視察等を積極的に行い、良いところは意欲的に取り入れる。さらに効果が上がれば、グループ内にも広げていく。このような企業姿勢が、発展的な店づくりを後押ししている。
地産地消で食にこだわり
 サンシャインチェーンの特徴的な店づくりのひとつに、産直市がある。入口近くに地元生産者の販売スペースが並ぶ。ラヴィーナでも約100名の生産者と契約し、店内の一角は青果や加工品などの地場産品で埋められている。比較的安値で地場産品が並ぶため、従来商品の売り上げが落ち込むように感じるが、適度な競争関係が相乗効果を生んでいるという。「地産地消は地元密着店を目指す当社にとって、当然取り組むべき課題。現在は生産者の皆様に場所の提供することと懇親会の開催程度ですが、今後は情報交換なども行っていきたい」と話す。POSシステムによって売れ行きを随時生産者に連絡する取り組みも開始しており、さらなる連携強化を図る。
 地産地消へのこだわりは、惣菜部門にも反映されており、地元の食材を用いたお惣菜を積極的に提案している。パン粉や食用油も厳選して安全性と健康志向をプラスした地産地消の惣菜は、舌の肥えた消費者にも評判が高い。
 サンシャインチェーンとしてのコンセプトに加え、独自の店舗運営も果敢に取り組むサンシャイン佐川。「店づくりの可能性はまだまだ広がっている」。牧野社長は最後にそう断言した。

株式会社サンシャイン佐川

高岡郡佐川町甲1786 TEL0889-22-1155

 

【店舗】
●南四国ブロック(高知・徳島・愛媛)
 サンシャイン日高、サンシャインラヴィーナ、サンシャイン池田
 サンシャイン宇和島、ホームセンターブリコ佐川
●北四国ブロック(香川)
 フレッシュパワー観音寺、サンシャイン多度津、サンシャイン柞田
 ブルータウン仁尾、ブルータウン豊浜



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