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県内客に人気上昇中

土佐和紙工芸村「くらうど」

 高知市中心部から車で約30分。清流仁淀川のほとりに佇む土佐和紙工芸村「くらうど」。クアハウス、宿泊施設、レストランに加え、地元和紙職人による紙漉き実習や昔ながらの技術で作る機織り、目前の仁淀川ではカヌーもできる体験型の宿泊施設だ。平成20年10月より、地元いの町鹿敷の西川建設株式会社が運営会社となり、宿泊だけでなく地元利用者の拡大にも力を注いでいる。

体験型交流施設へ
 国道33号線から194号線へと分岐し、仁淀川沿いを約10分のドライブ。仁淀川を一望できる絶好のロケーションに「くらうど」はある。1階ロビーは平日にもかかわらずにぎやかで、聞こえてくる言葉は多くが土佐弁だ。レストランへ向かう客、クアハウスに向かう客、宴会場からはにぎやかな声も漏れている。かつて滞在型宿泊施設と呼ばれていた頃とは、やや雰囲気が違う。フロアやレストランなど、洗練されたデザインとなっているにも関わらず、どこか高知らしいというか、親近感に満ちている。
 「地元の方に使ってもらえる施設にしたいと考えてやってきました」と話すのは、総支配人の西川美佐さん。その言葉通り、レストランなどの施設利用者は年々増え続けている。とはいえ、運営を引き継いで変えたことはそれほどない。施設は基本的にそのまま。従業員の約8割も引き継いだ。レストランの品質はもちろん価格帯も維持している。同社が重視したのは、地域の人々に「くらうど」をいかに身近に感じてもらうか。地元志向のサービス体制だ。地域住民、県内客が頻繁に利用できる交流の場を目指したという。
 そのため、レストランやホテルにありがちなマニュアル的な接客ではなく、お客様一人ひとりに対し、相手が何を望んでいるのかを考え、その要望に最大限に応える接客を実践。やがて従業員と客の関係はより親密となり、施設に明るさとにぎわいが生まれた。「まだまだ未熟で、試行錯誤の日々ですが、徐々にお客様の目線でサービスが提供できるようになってきました」(西川総支配人)。裏付けるように、施設利用者は拡大している。
「また来たい」と言っていただける施設に
 「くらうど」の魅力は、仁淀川をはじめとする豊かな自然、紙すきや機織り、カヌー体験、癒しの湯、特に地元の食材を使ったレストランの料理は人気が高い。こうした魅力に触れ、「また来たい」と思ってもらうことに、西川総支配人は心血を注ぐ。一人ひとりに丁寧に対応し、庭やテーブルの花など、玄関を出るまでに何か一つでも心に残そうという細かな配慮を忘れない。それが次の来店動機となり、口コミとなることを知っているからだ。にぎわいの陰には、従業員たちのそんな努力がある。
研修、勉強会などの施設利用も積極展開
 「くらうど」では、祝い事や記念日などのバンケットにも力を入れており、今年はブライダルも積極展開していく考えだ。プランニング会社とも連携し、自然環境を生かしたユニークなブライダルも期待できそうだ。
 また、5月には貸し切りでキャンドルナイトを開催するなど、イベントでの利用も予定されている。「くらうど」では、こうしたイベントや催し物の開催についても相談を受け付けている。
 そのほか、企業による研修会や勉強会などの利用もお勧めだ。河原に出て自然に触れたり、食事や風呂を共にしたりすることで、連帯感や新たな発想にもつながるかもしれない。息の詰まる環境での研修よりも大きな成果が出るに違いない。総支配人によれば、事実そういった企業の利用もあるとのことで、現在、県内企業に向けて積極的な利用を提案している。



 「地元の施設をもっとよりよいものにしたい」という地元企業の思いで生まれ変わった新生「くらうど」。指定管理業者の契約も残すところわずかだが、同社では継続していく考えだ。地元の施設は、地元に愛されてこそ。その愛は、県外にも伝播していくに違いない。
【掲載日:2010年5月11日】

土佐和紙工芸村「くらうど」


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